住宅購入を検討している人の多くが気になるのが「住宅ローン控除(住宅ローン減税)」です。
住宅ローン控除は、一定条件を満たすと、支払った所得税・住民税の一部が戻る制度です。
しかし、
- 自分はいくら減税される?
- 年収によって違う?
- 35年ローンと40年ローンで差はある?
など、実際のメリットがわかりにくい制度でもあります。
この記事では、住宅ローン控除の仕組みから、減税額の目安、計算方法までわかりやすく解説します。
目次
住宅ローン控除とは?
住宅ローン控除(住宅ローン減税)とは、住宅購入時に利用した住宅ローン残高に応じて、所得税や住民税が軽減される制度です。
簡単にいうと、「住宅を購入した人の税負担を軽くする国の制度」です。条件を満たすと、最長13年間、減税を受けられる可能性があります。
最新の税率や条件は こちら をご確認ください。
住宅ローン控除の仕組み
住宅ローン控除は、基本的に以下の流れで減税されます。
① 住宅ローンを組んで住宅購入
② 年末時点のローン残高を確認
③ 控除率をかける
④ 所得税・住民税から差し引かれる
わかりやすく
① 銀行からお金を借りて家を買う
まず、住宅ローンを使って家を買います。
例えば、「1億円の住宅ローンを組んで家を購入する」とします。
② 1年の終わりに「あといくら借りているか」を確認する
住宅ローンは毎月少しずつ返済していきます。
そのため、1年後には借りている金額が少し減っています。
例えば、
最初の借入:1億円
1年後の残高:9,800万円
という状態になっているかもしれません。
住宅ローン控除では、この「年末にあとどれくらいローンが残っているか(年末ローン残高)」がとても重要になります。
③ 残っているローンに「決まった割合」をかける
次に、年末のローン残高に、国が決めた割合(控除率)をかけます。
イメージとしては、「残っているローンの一部を税金の割引額として計算する」感じです。
例えば、
年末ローン残高:9,800万円
控除率:0.7%
なら、
9,800万円 × 0.7% = 約68万6,000円
となります。
「68万6,000円も戻ってくるの!?」
と思うかもしれません。でも、実際はここで終わりではありません。
④ 払った税金から差し引かれる
最後に、この金額が、
- 所得税
- 住民税の一部
から差し引かれます。
ただし、住宅ローン控除には、「自分が払っている税金以上には戻らない」というルールがあります。
例えば、
年収700万円の人で、所得税・住民税から控除できる上限が50万円程度だった場合、
計算上は68万6,000円でも、
実際に受けられる控除額は50万円前後になることがあります。
つまり、
「借入額が1億円だから、必ず68万円以上戻る」わけではありません。
控除額の考え方
概念的には、「年末ローン残高 × 控除率」で計算されます。
ただし、実際には以下の影響があります。
- 年収
- 所得税額
- 住宅の種類
- 新築・中古
- 省エネ基準適合 여부
- 借入額
そのため、単純計算通りにならないケースもあります。
住宅ローン控除でどれくらい減税できる?
世帯年収1,500万円・借入1億円(ペアローンの場合)
例えば、
- 世帯年収:1,500万円
- 借入:1億円
- 新築住宅購入
- ペアローン利用
の場合、夫婦それぞれが住宅ローン控除を受けられる可能性があります。
そのため、単独ローンと比較すると、世帯全体での控除メリットが大きくなるケースがあります。
一方で、控除額は、
- 夫婦それぞれの年収
- 借入配分
- 住宅性能
- 税額上限
によって変動します。
そのため、高額借入では、「単独ローン」「収入合算」「ペアローン」のどれを選ぶかで減税額に差が出る可能性があります。
つまり、
「世帯年収が高い=必ず最大控除」でもなく、ローン設計が重要なポイントになります。
住宅ローン控除の減税額を左右する5つの要素
1. 年収
年収によって支払っている税額が異なるため、受けられる控除額も変わります。
2. 借入額
一般的にローン残高が大きいほど控除額も増える傾向があります。
3. 住宅タイプ
- 新築マンション
- 中古マンション
- 戸建て
条件が異なる場合があります。
4. 省エネ性能
ZEH住宅・認定住宅などは制度条件に影響することがあります。
5. 借入期間
35年ローンと40年ローンでは、年末残高推移が変わるため、控除額に差が出るケースがあります。
住宅ローン控除の適用条件
主な条件は以下です。
✓ 自ら居住する住宅
✓ 一定期間以上の住宅ローン
✓ 床面積条件を満たす
✓ 所得制限内である
✓ 入居期限を満たす
制度改正が行われるため、最新条件の確認が重要です。
住宅ローン控除の申請方法

初年度
原則として確定申告が必要です。
必要書類例
- 源泉徴収票
- 借入残高証明書
- 登記事項証明書
- 売買契約書
2年目以降
会社員の場合は年末調整対応が一般的です。
住宅ローン控除に関するよくある質問(FAQ)
住宅ローン控除は年収が低いと受けられない?
受けられる可能性はありますが、納税額によって控除可能額が変わります。
共働き・ペアローンでも使える?
条件次第で利用可能です。
40年ローンは住宅ローン控除で有利?
ケースによります。ローン残高推移・返済総額を含めて比較が必要です。
まとめ|住宅ローン控除は「いくら得するか」を試算することが重要
住宅ローン控除は、住宅購入時の大きなメリットになり得ます。
ただし、
- 年収
- 借入額
- 住宅条件
- 借入期間
によって減税額は大きく変わります。
住宅購入を検討する際は、制度理解だけでなく、実際に自分がいくら減税できるのか試算すること が重要です。