「住宅ローンは変動金利と固定金利、どっちがいい?」
「金利が上がるなら固定金利の方が安心?」
「損をしたくないなら、変動金利と固定金利のどちらを選ぶべき?」
住宅ローンを組むとき、多くの人が悩むのが変動金利と固定金利の選び方です。
結論からいうと、返済額を抑えて資産運用や貯蓄に回したい人は変動金利、将来の返済額が増える不安を減らしたい人は固定金利が向いています。
ただし、どちらが絶対に正解というわけではありません。
住宅ローンは借入額が大きく、返済期間も長いため、金利タイプの選び方によって毎月返済額や総返済額が数百万円〜数千万円単位で変わります。
特に、世帯年収1,500万円前後で1億円前後の住宅ローンを検討している場合は、単純に金利の低さだけで判断するのではなく、NISAなどの資産運用や教育費・老後資金など他の使い道も含めて検討する必要があります。
この記事では、変動金利と固定金利の違い、メリット・デメリット、世帯年収1,500万円で借入1億円の場合の返済シミュレーションをもとに、どちらを選ぶべきかをわかりやすく解説します。
目次
住宅ローンの金利タイプは3種類
住宅ローンの金利タイプは、大きく3種類あります。
| 金利タイプ | 特徴 |
|---|---|
| 変動金利型 | 金利が定期的に変動する |
| 固定金利選択型 | 一定期間だけ固定 |
| 全期間固定金利型 | 完済まで金利固定 |
現在、日本では変動金利を選ぶ人が増えていますが、固定金利を選ぶことで「安心感」を重視する人も少なくありません。
住宅ローンの変動金利と固定金利の違い
住宅ローンの変動金利とは?
変動金利は、市場金利に応じて定期的に金利が見直されるタイプです。
一般的に、
- 借入当初の金利が低い
- 毎月返済額を抑えやすい
という特徴があります。2026年現在では、変動金利は0.8〜1.1%前後の商品が多く見られます。
住宅ローンの固定金利とは?
固定金利は、借入時に決めた金利が一定期間変わらないタイプです。
特に全期間固定金利は、完済まで返済額が変わらないため、家計管理がしやすいのが特徴です。ただし、変動金利より金利は高くなります。
【シミュレーション】世帯年収1,500万円ならどれくらい差が出る?
ここでは、
- 世帯年収:1,500万円
- 借入額:1億円
- 35年ローン
- 元利均等返済
で比較してみます。
変動金利と固定金利を35年ローンで比較
| 項目 | 変動金利 | 固定金利 |
|---|---|---|
| 金利 | 0.9% | 1.8% |
| 毎月返済額 | 約27.7万円 | 約32.1万円 |
| 総返済額 | 約1.16億円 | 約1.35億円 |
| 利息総額 | 約1,600万円 | 約3,500万円 |
※概算シミュレーション
変動金利のメリット・デメリットと向いている人
メリット:毎月返済額を抑えやすい/ NISA積立と相性が良い
メリット① 毎月返済額を抑えやすい
変動金利の最大のメリットは、借入当初の返済負担を軽減できることです。今回のシミュレーションでも、毎月約4.4万円差 があり、年間では約53万円の差になります。この差額を、NISA積立や、教育費、老後資金 に回せるのは大きなメリットです。
メリット② NISA積立と相性が良い
例えば、固定金利と差額約4.4万円/月 を年4%で35年間積立した場合、
FV=44000×0.04/12(1+0.04/12)420−1
概算では、
- 積立元本:約1,848万円
- 運用後資産:約4,000万円前後
になる可能性があります。つまり、低金利メリット+資産運用 を組み合わせやすいのが変動金利です。
デメリット: 金利上昇リスクがある/老後負担が増える可能性
デメリット①:金利上昇リスクがある
一方で、変動金利最大のリスクは金利上昇です。例えば、[ 現在 0.9% ] → [ 将来 1.9% ] まで上昇した場合、毎月返済額は約27.7万円 → 約32.8万円まで増加します。つまり、固定金利と同水準 になる可能性があります。
デメリット② 老後負担が増える可能性
35年ローン・40年ローンの場合、
- 教育費
- 老後資金
- 修繕費
と返済タイミングが重なることがあります。
特に40年ローンでは、定年後も返済継続 となるケースもあるため、注意が必要です。
変動金利が向いている人
変動金利が向いているのは、以下のような方です。
- 世帯年収に余裕がある
- 預貯金が多い
- NISA積立を優先したい
- 金利上昇時にも対応できる
- 借入期間が短い
特に世帯年収1,500万円クラスでは、余剰資金を投資に回す 方も増えています。
固定金利のメリット・デメリットと向いている人
メリット: 返済額が一定で安心/精神的な安心感が大きい
メリット①:返済額が一定で安心
固定金利最大のメリットは、将来の返済額が変わらない ことです。
教育費や老後資金の計画を立てやすく、金利上昇不安や家計変動リスク を抑えられます。
メリット② 精神的な安心感が大きい
近年は金利上昇が話題になっているため、毎月返済額が増えるのが怖い という方も増えています。固定金利は「安心料」と考えることもできます。
デメリット① 総返済額が高くなりやすい
今回のシミュレーションでは、総返済額 約1,900万円差 が発生しています。
つまり、安心感が引き換えに利息負担が増える形になります。
固定金利が向いている人
固定金利が向いているのは、
- 毎月返済額を一定にしたい
- 教育費負担が大きい
- 老後不安を減らしたい
- 金利上昇が不安
- 精神的安心感を重視したい
方です。
2026年は変動金利と固定金利どっちを選ぶべき?
2026年現在は、
- 日本銀行の政策変更
- 長期金利上昇
- 住宅価格高騰
により、住宅ローン選びが難しくなっています。
そのため、どちらが正解かではなく、どちらが自分に合うか が重要です。
まとめ|住宅ローンは金利の低さだけで選ばない
住宅ローンは、変動金利と固定金利のどちらが正解というものではありません。
返済額を抑えたい人や、浮いたお金をNISA積立・貯蓄・教育費に回したい人は、変動金利が向いています。
一方で、将来の金利上昇が不安な人や、毎月返済額を一定にして家計管理をしやすくしたい人は、固定金利が向いています。
特に世帯年収1,500万円前後で1億円前後の住宅ローンを検討している場合、収入に余裕があっても、借入額が大きい分、金利上昇の影響も大きくなります。
そのため、住宅ローンを選ぶときは、単純に金利の低さだけで判断するのではなく、
- 毎月返済額に無理がないか
- 金利が上がっても返済できるか
- 教育費や老後資金と両立できるか
- 精神的に安心して返済を続けられるか
を確認することが大切です。
変動金利は返済額を抑えやすい一方で、金利上昇リスクがあります。
固定金利は安心感がある一方で、総返済額が高くなりやすいです。
住宅ローンは長く付き合うものだからこそ、「返済額」と「安心感」のバランスを考えて、自分たちに合った金利タイプを選びましょう。